コレクターの実態最終話
Since 2002/12/24



(コレクターの実態(1)〜(4)は左上のメニューの「SpecialLog」に収録しています)


  世間はクリスマス一色ですね。 何故ワタシは更新作業をしてますか?(つД`)



  ・・・・っていう独り言は置いといて。何とか一通りE氏の部屋の観察が終わりました。
  全く持って驚きを隠せない濃い内容でしたがE氏はこの部屋の現状をどう
  捕らえているのでしょう? ちょっと聞いてみたところ、

  
E氏  「苦労して手に入れたモノを捨てる気になれない」

  だそうです。 よくよく考えてみればE氏、マンガ本でも買うか買わないかギリギリの
  選択ラインだった場合、『立ち読みで済ます』という
本屋さんには大変迷惑な必殺技
  持っています。 このワザを使うことによって本の出費はだいぶ抑えられているそうです。
  一連の写真に写っていたDVDなんかも『初回限定グッズ』に目が眩まないようならば
  中古でまとめ買いをするそうで。 これだけのグッズを無作為に集めてるかと思いきや
  以外と堅実です。 ・・・・と考えたりしてると、DVDとLDの同じアニメの同じ話の作品が
  あったりしてます。

  
E氏 「だって、表紙が違うから。」

  ばるく 「・・・・・・・・・・・。」


  ま、まあ、上の会話は置いといて・・ですね、、、、。
  『コレクター』 と 『ファン』 とは基本的には違います。(
融合してる人もいますが)

   ファンとは、特定のモノ(映画、マンガ、アーティストなど)が好きで、その関連の好きな
  グッズを手に入れ、大事に飾ったりなんらかの形でライフワークに使用します。
   コレクターとは、対象となるものにそれほどの熱狂的な姿勢は示しません。
  (本人は示しているつもりでも真のファンからみたら全然浅いものです)
  そして、ひたすら対象物をフルコンプリートすることに興味は集中します。
   E氏の場合、アニメ系グッズに対しては多少のコレクターっぷりがありましたが、
  鉄道模型ほど酷くはありません。鉄道模型を買うことを『酸素呼吸するもの』と言う時点で
  もうりっぱな『コレクター』です。買うことに意義があるのです。


  例えばE氏の部屋でも紹介したトレーディングカード。 数十種類のカードをバラバラに
  梱包して出荷するんですが、とあるメーカーではロット単位では確実にコンプリート
  させません。 (現場の人からの密告による)
  ある程度は営業的戦略は必要でしょうけど、限度ってのがあります。年々酷くなってます。

  E氏は普通にフルコンプを目指していたハズでした。 しかし途中からは
  
1枚の値段が1箱の値段を越えても平気になってしまっていました。
  ここからが『ファン』と『コレクター』の分かれ目です。
  例え同じ絵柄が別途本で発行されていても
もはや関係ありません
  無意識のうちにトレカをフルコンプリートすることのみに集中してしまっています。
  もはや
笑って途中で止められるような投資額ではない状態になって
  しまいました。目的がすっかり変わってしまいました。


   このように当初は『そのモノが好きだから』という目的で集めだしたものが途中から
  『モノが好きで集める』 から、 『集めるのが好き』 に変わってしまう事例は多いと
  思います。財政が頭打ちにならない限り、その行為はエンドレスで続きます。
  何度も繰り返しますが、フルコンプする事に専念してしまう人が『コレクター』です。
  無論ワタシは 『コレクター』 を否定している訳ではありません。
  『コレクター』という一つの趣味を自分的に解析してみただけですから。




   さて、長期にわたってしまった『コレクターの実態』は今回でおしまいです。
  最後にもう一度E氏の部屋をぐるりと見渡して見ました。(半パノラマ的に)
  こうして見ると、結構感慨深いものが・・・・・・・・。

         4つの写真の中心点から部屋の四隅を撮影。


   ・・・・・あ、あんまり感慨深くなかったかも・・・。



   コレクター癖。 人間である限り、かならずしも物欲は内面に存在するもの。
  現代日本社会におけるグッズの雨あられの中、不況をものともしないコレクター達。
  エンドレスと知りながらも財布片手に今日も街にネットに繰り出す彼らこそ
  今の日本の経済を支える大事な消費者なのかもしれない。



  おまけ:  隣の部屋にも及んでいるとE氏が言ってたので見てみると・・・。


  プラモデルです。殆ど作ってないそうです。
  10年以上昔に購入したものが大半らしいです。